やるべき事を先延ばしにしてしまう人に、人生に本気で向き合うきっかけを与える方法【LifeCalender】
パイロットを目指すサラリーマンです。
以前、このような記事を書きました。
その中で紹介したのが、物事を先延ばしにしてしまう人の思考パターン・頭の中に関するトークについて紹介したものです。
このトークの最後で、先延ばし思考を断ち切るとまでは言わないものの、うまく付き合って行くための方法が紹介されています。この方法が個人的に素晴らしいと思い、私の生活にも取り入れてから日々の習慣や考え方が若干なりとも改善されたと感じるので、共有させて頂ければと思います。
人は皆何かしらを先延ばしにしている
以前Twitterでこのようなことを呟きました。
人生において何かしらを先延ばしにしてる人は多いんじゃなかろうか。
— サラリーマンからパイロット (@pilotnaritai25) 2019年1月24日
始めようと思って始められないダイエットや病院通い、人間関係の修復、はたまた諦めかけていた夢を追いかけるための行動をいつ始めるか。
そのきっかけになるのは、「人生が有限であること」を強く認識することだと思われる
これは、Tim UrbanがTED talkの中で語っていたことをまんま呟きました。ここでいう先延ばしが問題になるのは、夏休みの宿題や来月に迫ったプレゼン資料作成のような期限付きのものではなく、油断すれば先延ばしにしていることを忘れてしまうような、期限が設けられていないものです。
例えば私の場合、真っ先に頭に浮かぶのは親孝行です。両親は私が高校生の時に離婚し、特に母親には色々と苦労もかけてきました。大学院まで出させてくれた母には本当に感謝しかありません。また父親には高校生という多感な時期ということもあり、冷たく当たってしまうことも多々ありました。
親孝行というのは、今すぐそれをしなければならない、それをしなければ社会的窮地に立たされるというようなものではありません。また、仕事で忙しいから、中々実家には帰れないから、或いはなんだかこっぱずかしいと理由を付けてそれを先延ばしにしている自分がいます。しかしながら、親もいつかはいなくなります。親を含め、自分自身にとっても死は決して目を背けることのできない、厳然たる運命として存在します。
こういったことを強く認識するようになったきっかけは2つあります。一つは祖母の死別でした。両親が離婚するまでは一緒に暮らしていましたが、離婚を機に会う機会も減り、遂に孝行することもできないまま祖母は亡くなってしまいました。このことは人生の中で最も強い後悔になっています。小さい頃から私を育ててくれた祖母に、感謝の気持ちを伝えられなかったことは、一生私の後悔として死ぬまで残り続けるでしょう。
ちなみにもう一つの理由はバイクで単独事故を起こし、大転倒した際のことです。意識ははっきりとあったものの、対向車があればおそらく撥ねられて死んでいたでしょう。
祖母の死や自分の死を身近に感じたことで人生が如何に儚いものかを悟った私は、自分が人生を通じて先延ばしにしていることは何なのか、それを先延ばしにするとどれほどの後悔が待っているのか、後悔しないで済む人生を送るにはどうすればよいか、真剣に考えるようになりました。
人生は有限であることを認識するために。Life Calendarのすすめ
死を身近に感じることは問題意識を痛烈に惹起し、人生における強烈な起爆剤となりえますが、かといってそれが推奨されるべきものではありません。時に大きな精神的負担にもなりえます。
そこで私が「これこそ...!」と感じたのが、Tim UrbanのTED talkで紹介されていた、Life Calendarと呼ばれるものです。
I call this a Life Calendar. That's one box for every week of a 90-year life. That's not that many boxes, especially since we've already used a bunch of those. So I think we need to all take a long, hard look at that calendar.
人生90年分を、1週間を一つの□で表したものです。1年52週として90年の人生とすると、90×52で4500個ほどの□があることになります。1週間たてば1つの□を塗り潰すわけですが、実際にExcelシートで作ってみますと下のツイートのようになります。↓
人生が有限であることを認識するには、
— サラリーマンからパイロット (@pilotnaritai25) 2019年1月24日
①死を強く意識する
②人生を一枚のカレンダーに見立てる
ことが有効だと思う。①は個人的にバイクでの事故が大きい。②については1年52週間×90年みたいな感じでExcelで52×90のセルのシートを作って自分の人生を可視化してる。↓こんな感じで1週間経てば塗り潰す pic.twitter.com/6tONr4JTXf
Excelで作成した分をDropboxに保存して自分のpcや会社のノートpcと同期する、或いは印刷して目に見える場所に貼り付けておくのも良いかもしれません。(ちなみに私はどっちもやっている)
私が25年生きてきた分を塗り潰して感じるのは、「人生って思ったより短いなあ」ということです。しかも人生90年生きる保証はどこにもないわけです。もしかしたら明日、交通事故に遭いこのカレンダーの更新が止まるかもしれません。
そのように考えると、自分の人生の儚さを多少なりとも実感できるのではないでしょうか。自分の人生において成し遂げたいこと、先延ばしにしていることを考えるきっかけにもなりますし、それらが明確に定まっていれば、行動に移すためのより強力なブースターになるのではないかと考えます。そうすれば自分の人生に本気になれない、自分の人生なのに自分がまるで傍観者のように感じるといった感覚も薄れていくのではないかと思います。
終わりに
人生は常に何かに追われている必要はありません。時には面倒なことも先延ばしにしてみるのもまた一興ですし、このLife Calendarのように、常に残り時間を気にして生きればいいというものでもないと思います。むしろ残り時間やその有限性を気にして生きることが時にはマイナスに作用することもあるかもしれません。
ですがもし自身の人生を振り返ったとき、何か人生を通じて先延ばしにしている物事に気づき、それを放置すればきっと後悔すると確信したならば、このような方法も選択肢として取り入れてみてはいかがでしょうか?という感じです。
人生を通じて成し遂げたいことリストでも作ってみようかなーと思います。
Today is the first day of the rest of your life.
人生において重要なことは人それぞれです。私にとっては時間が重要であることには変わりませんが、それ以外のことにも目を向けて考えてみたいものですね。